携帯電話等の通信抑止装置というのをご存じでしょうか。いわゆるジャマーと言われるものです。何かと言いますと、「携帯電話等の呼び出し音や通話を抑止する機能を備える無線設備」です。簡単に言うと、携帯電話の電波を妨害し、一時的に使用できなくする装置です。

電波法との関係

 最近では、ネット等で販売もされていますが、これらは効果が無いか、電波法に違反している商品となります。電波法では、無線局を開設する場合には、微弱な電波を発射する無線機等を除き、総務大臣の免許を受けなければなりません。携帯電話も無線局の一種で、ちゃんと無線局の免許を得ています。

無線従事者

 無線従事者とは、無線局を使用するにあたり必要となる国家資格となります。ライトハウスコンサルタントの代表である橋爪は、無線従事者資格として、第一級陸上無線技術士、第一級海上無線通信士、航空無線通信士、第2級アマチュア無線技士を有しております。これらで何ができるかというと、全ての無線設備の操作(モールスによる通信、アマチュア局で200Wを超える局を除く)ができます。

 無線の専門家というのは、以外と少ないのが現状です。インターネット等の情報を鵜呑みにせずに、専門家に相談をして検討することが重要です。電波法に違反して「インターネットに書いてあった」は通用しません。

通信抑止装置の設置

 最近は、情報漏洩の原因として携帯電話によるものもあります。携帯電話の使用を外部の者に禁止するのは難しいですが、使用できないようにすることは通信抑止装置により可能です。

 今までは、コンサートホール等の外部から隔離された場所での導入のみ認められていましたが、最近では、ATM周辺や試験会場での同装置の導入も進んでいます。

 情報漏洩対策の一環として、検討してみるのを面白いと思います。なお、ライトハウスコンサルタントでは、「情報処理安全確保支援士」+「第一級陸上無線技術士」という、セキュリティ面でも電波の面でもサポートすることが可能です。