ライトハウスコンサルタント代表の橋爪です。私は、情報処理安全確保支援士(第000049号)です。(以下のサイトから登録状況を確認できます。https://riss.ipa.go.jp/r?r=000049)
さて、この情報処理安全確保支援士というのをご存じでしょうか?最近制定された新しい資格ですので、ご存じ無い方も多いと思います。今回は、情報処理安全確保支援士について説明します。
情報処理安全確保支援士とは
サイバー攻撃の増加・高度化に加え、社会的なIT依存度の高まりから、サイバー攻撃による社会的脅威が急速に増大しています。すなわちサイバーセキュリティ対策は、経営リスクとして、そして社会的責任として、非常に重要な課題になりつつあり、その責任を担える人材の確保が急務となっています。この人材の確保のために2016年10月に「情報処理の促進に関する法律」が改正され、新たな国家資格が誕生しました。これが「情報処理安全確保支援士(略称:登録セキスペ)」です。(出典:IPA HP)
情報処理安全確保支援士の人物像
法律上は、「情報処理安全確保支援士は、情報処理安全確保支援士の名称を用いて、サイバーセキュリティに関する相談に応じ、必要な情報の提供及び助言を行うとともに、必要に応じその取組の実施の状況についての調査、分析及び評価を行い、その結果に基づき指導及び助言を行うことその他事業者その他の電子計算機を利用する者のサイバーセキュリティの確保を支援することを業とする」とされています。
期待される役割は、「IT活用に伴うリスクに応じた具体的・効率的なセキュリティ対策を企画し、セキュリティ専門家のみならず、IT・セキュリティを専門としない人にも説明・連携して、安心・安全な環境の確保を支援する人材」です。
ITスキル標準ひおけるレベルは、セキュリティに関わる業務をレベル4として実践できるレベルとされています。
このレベル4というのは「プロフェッショナルとしてスキルの専門分野が確立し、自らのスキルを活用することによって、独力で業務上の課題の発見と解決をリードするレベル」です。
情報処理安全確保支援士のメリット
情報処理安全確保支援士のメリットとしては以下のようなものがあげられます。
- 「経済産業省が策定した「情報セキュリティサービス基準」の専門性を満たす資格
- 「PCI DSS」の監査人に対する資格要件
- 「情報セキュリティ監査人の業務に携わるための優遇制度
その他にも各種補助金の申請要件等になっている場合もあります。
情報処理安全確保支援士になるには
情報処理安全確保支援士になるには、以下の方法があります。
- 情報処理安全確保支援士試験に合格する。
- 経済産業大臣の認定を受ける(警察、自衛隊、内閣官房、情報処理安全確保支援士試験委員のうち、所定の要件を満たす)
- 経済産業大臣が登録セキスペ試験の全部を免除した方(IPAの産業サイバーセキュリティセンターが行う中核人材育成プログラムを修了し、1年以内に登録を受けること)
今回は情報処理安全確保支援士について、説明いたしました。まだまだ認知度が低い資格ではありますが、今後、必要とされるセキュリティ分野の唯一の国家資格です。本来は各社に一人は取得している人が居る状態にしたいところですが、現実的ではありません。
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