技適マークというものを聞いたことがありますでしょうか?

今回は、この技適マークという、普段は気にしていないが、実は重要な事項について説明します。

技適マークとは?

技適マークは、以下の認証等がなされていることを証明するマークです。

  • 技術基準適合証明
  • 技術基準適合認定

マークとしては、次のようなマークとなっています。

平成7年4月~

昭和62年10月~平成7年3月

これらは、マークの中に郵便マーク(〒)があるように、総務省が所掌しているマークとなります。

なお、雑学ですが、「〒」はカタカナの「テ」を模しており、これは総務省になる前に業務を所掌していた郵政省の前身である逓信省に由来しています。

技術基準適合証明と技術基準適合認定

まず、技術基準適合証明と技術基準適合認定とは何かについて説明します。

技術基準適合証明

これは電波法において定められています。電波法は、無線局について規定している法律です。この法によれば、ある一定以上の出力の電波を出すものについては、その装置に対する「無線局免許」とそれを操作する「無線従事者」が必要になるとしています。

ただ、一定の規定を満たした製品には技適マークを付し、この装置のみを用いれば、免許や無線従事者を不要としたり、免許要件の緩和等が行われます。

身近な例でいえば、次のものがあります。

  • ワイヤレスマイク
  • 携帯電話
  • 固定電話の子機
  • ブルートゥース
  • 無線LAN

ワイヤレスマイクや携帯電話が該当します。前は電池パックの所に・・・と言ってたのですが、最近の携帯電話は開けれない構造となっています。その場合は、画面に表示できるようになっています。(わかりにくいところですが、絶対にどこかにあります)

技術基準適合認定

これは、電気通信事業法により定められています。これは、電話回線やインターネット回線について定めているものです。NTT等が電話やインターネット回線を提供しており、家の中まで線が延びていると思います。ここに接続する機器(ルーターや電話器)には、この技適マークが付いた機器でなければ、有資格者でなければ接続することできません。

技適マークが付いている機器の取扱の注意点

通常使い場合は何ら問題ないですが、以下の行為は絶対に行わないでください。

  • 機器の分解(元の状態に戻してもだめです)
  • 技適マークを剥がす等確認できない状態にする。

技適マークの偽装問題

技術基準適合認定については、偽装は殆どありませんが、技術基準適合証明については、偽装されている場合があります。その確認方法です。

まずは、表示されている番号を総務省のページ(技術基準適合証明等を受けた機器の検索)で検索してみてください。ここに表示されていればまずは問題ありません。

しかし、最近はパソコンなどの海外機器が導入され、技適マークが付いていない機器も存在します。パソコンや携帯電話の技適マークがついていない機器の問題については、後日記事にしたいと思います。

まとめ

技適マークがついているかを気にする人は少ないとは思いますが、万が一技適マークが付いていない機器を使用した場合は電波法違反などになり、懲役刑となる場合があります。まずは、自分が使用している機器の中で電波を利用しているものがあれば、技適マークが付いているか否かを確認して使用するようにしてください。

わからなければ、ライトハウスコンサルタントにご相談ください。(簡単な問い合わせについては無料です。)