最近フリーWifiスポットがあふれていますが、これらは本当に安全なんでしょうか?もしかして、フリーWifiを業務に使用しているという場合は、対策を十分検討する必要があります。

何が危険なのか

大きく分けると2つあります。

盗聴・のぞき見

暗号化されていないフリーWifiでは、通信が盗聴やのぞき見される虞があります。通信内容が暗号化されていないと第三者がその情報を取得することができます。また、暗号化されているWifiであっても、その無線LANルーターが適切に設定されていないと、情報がそのWifiに接続されている他の端末から盗聴・のぞき見が可能となる場合があります。

なりすまし

Wifiスポットは誰でも作成可能です。SSID(Wifiスポットのネットワーク名)も自由に決定できます。飲食店などでは、パスワードが設定されていることが多いですが、それと同じパスワードを設定されると、区別がつかなくなります。悪意のあるWifiスポットに接続してしまうと、その通信の内容の全てが盗み見られる恐れもあります。

最低限行うべきセキュリティ対策

基本的には他人が設定したWifiには接続しないことが原則ですが、どうしてもフリーWifiと接続したいという場合は、以下のことは確実に行ってください。

暗号化されているWifiにのみ接続する。

最近ではフリーWifiには暗号化されている(ネットワーク名の所に鍵がついている)ものが増えていますが、暗号化されていないWifiに接続するのは論外です。また、暗号化されていたとしても、暗号化方式によっては意味がありません。現在「WPA」「WPA2」「WEP」の3種類が主に使用されています。このうち「WEP」については、簡単に解読が可能であり、実質的に暗号化していないのと同じ事になります。

HTTPSとなっていないサイトには接続しない。

最近はhttpsで接続するサイトが増えてました。しかしながら、httpsで接続しているから大丈夫という考えは古いです。httpsの場合は、サーバの証明書まで確認して初めて安全と言えます。

Wifiを使用しないときはWifiをOFF又は自動接続をOFFにする。

最近はWifiを入れたままの人が数多くいます。しかしながら、WifiはSSIDとパスワードが同じであれば、異なるスポットであってもそのまま接続することができます。したがって、自動接続にしていると、なりすましに知らない間に接続する恐れがあります。

VPNの有効活用

フリーWifiであってもVPNを使用すれば、安全なところまでVPNで接続すれば、その通信は安全に行う事ができます。しかしながら、VPNも完全なセキュリティが構築できるわけではなく、安全性が上がるに過ぎません。

まとめ

フリーWifiを有効利用しようという話もありますが、基本的にフリーWifiは危険性が潜んでいると言うことを認識した上で使用しましょう。接続しただけでウイルスに感染する恐れもあります。

フリーWifiを使用するのであれば、コストはかかりますが、スマホのテザリングやモバイルWifiを有効活用して、安全な接続を図ってください。